不老ふ死温泉でたっぷりと英気を養ったあとは、「森林浴の森100選」(林野庁・緑の文明学会、1996年)に認定された「十二湖」を歩いてみましょう。深浦町にある十二湖は、白神山地の西、広大なブナの森に点在する大小あわせて33の湖沼を総称しています。33あるのに、なぜ12? それは、十二湖の東に位置する崩山(くずれやま、940m)からの眺望(12の湖が数えられる)に由来するのだそうです。宝永元(1704)年、この地を襲った大地震によって、大規模な山崩れが発生、沢がせき止められて形づくられたといわれる十二湖。約200uの小さな池から6万4千u余りの湖まで、それぞれが豊かな表情を持っていますが、最も美しく神秘的とされるのが「青池」。その名の通り、青いインクを流し込んだような、真っ青な湖水を湛えています。幻の淡水魚イトウが養殖されている「越口の池」そばには、ビジターセンター(8:30〜16:30、ただし冬期閉鎖、TEL0173-77-2138)があるので、十二湖の歴史や自然に関する情報を収集してから、散策に出掛けるのもいいでしょう。
温泉INFORMATION
泉質はナトリウム−カルシウム−マグネシウム食塩泉、49℃、源泉かけ流し。効能は神経痛、腰痛、リウマチ、創痛、皮膚病など。立ち寄り入浴可能。車で東北自動車道・浪岡ICから101号で鯵ヶ沢経由、南下し深浦町をめざす、約2時間。公共交通機関はJR五能線艫作駅下車、「リゾートしらかみ号」乗車の場合はウェスパ椿山駅下車。列車の発着にあわせて送迎バスあり。問い合わせ: 黄金崎不老ふ死温泉TEL0173-74-3500