釈尊(ゴータマ・ブッタ)は、生涯において多くの教えを残されており、そのどれもが悟りにいたる道筋を示してくださっています。
いわば、「縁起の法門」から続くその先を照らし出す光であり、「聖道」を歩む皆さんの道しるべとなることでしょう。
このコラムでは、「御仏の真心」と題してその珠玉の教えの数々を皆様にご紹介してまいります。
⦅一⦆
心は無常に流転し
行きつくところを知らず
こころを信じ
法に深く親しみ
不動心を得たるならば
安心を得て
眠り安らかなり
⦅二⦆
正しく真理を知って
寂静を得たる者は
心身が動ずることなし
身 ゆるやかで 丁寧なり
口 おだやかに 優しけり
心 おちつきて 静かなり
⦅三⦆
一切皆苦なりと
よく智慧にて観る者は
この苦の因縁を覚るべし
これ寂静に至る道なり