おなまえ辞典【人名編】
- アショーカ王
- 紀元前3世紀ごろに存在したとされているマウリヤ王朝第3代目の王。
仏教を深く信仰しており、仏教を世界に広めることに大きく貢献しました。
そのため仏教に関する政策をいくつも実行しており、有名なのは舎利(仏陀の遺骨)を24,000に分け、ストゥーパと呼ばれる仏塔を立て供養したことです。
それによりストゥーパ信仰が一般に広がり、在家信者を中心に信仰されました。
他にも石柱を立て、法勅(教え)を数多く刻みました。
[ア行]
- ゴータマ・シッダールタ
- いわゆる仏陀(釈尊)のことで、仏教の開祖です。
ネパールのルンビニーに都を置く、サーキャ族の王子として生まれました。サンスクリット語では「ゴータマ=最も優れている牛」「シッダールタ(シッダッタ)=(目的を)達成した人」。
また、「仏陀」は「覚った人」という意味を持っています。
王族として生まれたシッダールタは、それにふさわしい豪華な生活を送っており、さらに弓に馬術や学問などを修めていました。不自由のない幼少期を過ごしていたある日、馬車に乗り四つの門から郊外へ出向きましたが、東門では老人を、南門では病人を、西門では死者を見かけました。
苦しみとはかけ離れた生活を送っていたため、シッダールタはその厳しい現実を目の当たりにして思い悩むことになります。そうして苦悩する日々を繰り返していましたが、ある日北門を通りかかるとそこには出家者がいました。
他の場所では皆が何かしらの苦に悩まされていたのに関わらず、この出家者は堂々とした佇まいをしていたのです。それに畏敬の念を抱いたシッダールタは馬車を近づけ挨拶しました。
「出家をする利益はなにがあるのでしょうか」と尋ねると、「私は老、病、死が無情にも誰にも訪れることを知りました。そこでこの苦しみから逃れるため、身を清め、慈悲の心を持ち、正しい行いを実践するのです。そうすることで心の平静を得ることができます。これが出家の法道なのです。」と答えました。
シッダールタはこれを聞いて出家者になることを決めました。この説話を「四門出遊」といいます。その後、仏陀は出家し、亡くなる(入滅)直前まで教えを説いて回ったのです。
[カ行]
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