全ての人々が、悩みや苦しみから救われた
涅槃寂静の世界へ
法師宗の宗旨は、「縁起の法門」を入り口に、八徳目からなる「聖道」を仏法実践の軌範とし、涅槃寂静の悟りへとお導きすることにあります。
「縁起」とは、すなわち「因縁生起」。
本来、全宇宙の一切は「空」であり、この世の現象や、幸・不幸、苦悩ですら絶対的な実体を持っておらず、何か決定している未来というものも存在しません。
諸因と諸縁が無限に関係し合い、常に生滅や変化を繰り返す「縁起」は、諸教に共通する「法」として、其々の経典に納められています。
つまり「縁起法」こそが、御仏が悟られた永遠不滅の真理であり、すべての仏教の教えを貫く原点ですから、「縁起の法門」とは、まさしく「縁起法によって悟りへと至るための入り口」なのです。
このように、信心を深めて御仏の心に感応すれば、自らの心は清浄となって仏智を順次会得し、善因楽果の応報として具現化します。
そこで得られた「善因の功徳」を日々先祖に廻向することにより、永遠の苦海に輪廻していた一切の魂が浄化され、救済されるのです。
これが涅槃寂静の悟りに至る根本不滅の道、
すなわち「聖道」なのです。